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2015.06.24

漢方薬について

先日、「駆け込みドクター」というテレビで、漢方薬、鍼灸を中心とした東洋医学について紹介されました。

番組を見られていた方が多いのか、漢方薬についての問い合わせが今週に入って多くなりました。

東洋医学の魅力が多くの人に伝わるのは、うれしいことです。

東洋医学はどんな治療か?まだ、知らない方も多いと思うので記載してみました。

漢方薬の特徴

漢方薬は、体質を改善する事を目的として使われるのが基本で、西洋薬と比べると効果や効き目は穏やかなものが多いのが特徴です。また、全くないというわけではありませんが西洋薬より副作用も少なく、強い症状が急激に起こることはあまりありません。漢方薬を併用することで西洋薬の欠点を補うという使い方や、お互いの作用を高める使い方もできます。

漢方薬を選ぶ:「証(しょう)」とは?

漢方薬は症状だけに合わせて選ばれるものではなく、その人の体調や体質に合ったものを使います。これを漢方の考え方では「証(しょう)」と呼んでいます。病気や体質と、それに適する治療法の指針がセットになったもの、とも言えます。

漢方で注目する「バランス」

一般の西洋医学では子宮や卵巣といった個々の臓器の機能に着目しますが、漢方をはじめとする東洋医学では、からだ全体の機能のバランスの乱れに着目し、その乱れを整えることで治療を行います。

○陰と陽:東洋医学の基本といえば・・・

日の当たるイメージ=「陽」:明瞭なもの、温熱的、上昇的、外向的、動的なもの

日の当たらないイメージ=「陰」:暗いもの、寒冷的、下降的、内向的、静的なもの

一例を表にまとめます。

上(左)

下(右)

湿

 

症状とそれに対する原則も、この陰陽を整えることに置き換えられます。すなわち、熱に偏れば冷やす、乾燥すれば潤す、凝り固まってしまったものは散らす、と言った具合です。

 

*「虚証」「実証」についての補足

・体質として        :体力や体格・病への抵抗力が虚弱か、充実しているか

・状態の成因として  :あるべき要素が足りない状態を「虚」、あるべき要素が多すぎたり、異質な要素が入り込んだ状態を「実」とします。

例えば、「熱」:熱の発生源が多くなってしまった場合=「実熱」

熱を冷却する要素が不足してしまった場合=「虚熱」

 

○気血水:からだを流れ、からだを動かすモノ

 

概要

量が不足

機能が低下

流れが滞る

偏在する

からだのはたらきを支えるエネルギー

気虚

気滞

からだ全体に栄養を運ぶ血液

血虚

血瘀

からだを潤す、血液以外の水分

燥症

水毒・湿症

東洋医学の独特な表現もあるので、分かりにくいところもありますが、興味がある方はご相談いただければと思います。

薮崎信栄堂薬局 03-3441-4438

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