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2014.10.08

秋の漢方:「秋バテ」と乾燥肌に

 秋も深まってまいりました。


今頃は朝夕と昼の温度差が大きく、また、台風の来襲や秋雨前線の影響による気圧の変化に、体調を崩す方がいます。特に、喘息やアレルギー性鼻炎、神経痛の持病のある方に多く見られるようです。
一方、「食欲の秋」とばかりに食べ過ぎ、特に果物や甘い物をとり過ぎてはいませんか?!
これらは、漢方で云う「湿」がたまって「水滞」を引き起こす原因となります。すると、むくみ、めまい、夜間の頻尿、水様の鼻水や痰、喘鳴のある咳、膝の関節の腫れや痛み、手足の冷え、食欲不振、悪心、下痢、などの様々な症状がでてきます。

そこで、体調管理に、漢方薬がお役に立ちます。
当店おすすめの、秋向きの漢方薬をご紹介させていただきます。

まずは「秋バテ」と乾燥肌から

全身の倦怠感+食欲不振! 「夏バテ」ならぬ「秋バテ」に
○万病感応丸(まんびょうかんのうがん)
<こんな時、こんな人に!>
秋は1日の中でも日中と夜間の気候変化が大きくなりやすい上に、3か月かけて夏の「高温・多湿」から冬の「低温・乾燥」へ気候が大きく変わる時期でもあります。また、台風に伴う気圧の変動も大きい時期です。
当然、体もそれに合わせて変化して、「発汗・熱産生は少なめ」から「保湿・熱産生は多め」にシフトしていきます。
しかし、温度や気圧の変動が激しい時に疲労やストレスが重なると、体の調節がうまくいかずに全身の倦怠感に食欲不振を伴う「秋バテ」になってしまいます。
この「食欲不振」が曲者。「秋バテ」の改善や予防には休養と栄養補給が大事ですが、食欲不振で栄養が摂れない→体調がよくならない→ますます食欲が落ちる、という負のスパイラルに陥りがちです。
こんな時には是非「万病感応丸」の助けを借りてみてください。

<どんなおくすり?>
胃腸の働きを助ける人参・牛胆が食欲不振を和らげてくれます。

血の流れを整える牛黄は、取り入れた栄養や、ホルモンの命令を血液に乗せて体の隅々まで巡らせてくれます。

強心・精神安定のジャコウ・沈香は、乱れがちな自律神経の働きを整えてくれます。
食欲不振とまではいかないけれど、疲れがたまってきたかな・・・・という方には、
「万病感応丸」1日量比で20倍の牛黄を配合した「牛黄カプセル(ウチダ和漢薬)」がおすすめです。

乾燥・赤味がある皮膚のかゆみに
○温清飲(うんせいいん)
<こんな時、こんな人に!>
秋はお肌も乾燥しがち。
皮膚がカサカサして赤味とかゆみが続いている方にお勧めします。 
<どんなおくすり?>
体表の熱や、体上部ののぼせを冷ます「清熱」の黄連解毒湯(おうれんげどくとう)と、熱や潤いを補って血液の流れをよくする「温補」の四物湯(しもつとう)を合わせているので「温清飲」の名がつけられました。

逆にむくみや冷え、体力低下が激しい人には不向きですので、ぜひ「漢方相談(リンク先で解説)」で症状や体質のチェックを!

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