スタッフブログ
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2015.10.20
花粉症の治療|東西医学の視点
研究がすすみ、どうして花粉症がおこるのか?花粉症状を引き起こすメカニズムは解明されています。
しかし、同じように花粉が体に入っても、症状が出る人と、出ない人がいるのはなぜでしょうか?
その理由は、まだわかっていません。
東洋医学では、この花粉症が出る人、出ない人、症状をひきおこす体の事情に注目して治療していきます。
西洋医学と東洋医学の考え方、対処の仕方について
西洋医学
体にはいってきた花粉症の原因物質を取り除こうとする反応
治療法・対処療法
マスクをする。薬で症状をおさえる。花粉が飛ばない場所に行く。
花粉症の原因を取り除く。
原因に対する体の症状をおさえる。
東洋医学
もともとあった、体や内蔵の疲れが花粉によって引き起こされる。
治療法・対処療法
花粉が体に入ってきても、症状がでない体づくり。
花粉症の出ない体質改善にとりくむ。
原因を取り除く・症状をおさえる西洋医学の治療も解決方法のひとつです。
ただ、体質が変わらなけば、毎年花粉と薬を使いながら付き合っていくことになります。
体質だからしょうがない?
体質は、生まれつきもっている体の傾向と生活習慣によってつくられるもの。
両者が合わさって生じる結果だと東洋医学で考えています。
花粉症の治療について
大切なのは、状態に合わせて治療をすすめていくことです。
薬である程度、症状を抑える時期・薬を減らす時期・薬をやめる時期はひとそれぞれあり、自分で見極めるのは難しい部分です。
東洋医学では、脉(みゃく)、舌、腹部、ツボの反応から体の状態を診ていき、内臓等の疲労度や状態を観察していきます。その状態に合わせて、どういう薬を処方するか考察していきます。
体の状態は、一日ごと変化していきます。
胃の不調や寝不足、普段と比較して今の体調はどうか?
それを見極めことができるのが、東洋医学の西洋医学にはない魅力の一つです。
薬を使わないでも快適にすごせる状態を
薬局なので薬を売る仕事をしていますが、薬は体にとって異物であり、飲まなくてよければ飲まない方がいいものです。
治療のゴールは、症状を抑えることではありません。くしゃみや鼻水、薬による眠気や胃の不調をなくし、毎日を快適に過ごすことです。
そのための治療方法の選択を、一人一人に対して適切にしていく必要があります。
そのお手伝いを、私たちもしていきたいと思っています。
ヤブザキ信栄堂薬局 花粉症いについて
東京都港区白金1-28-18 TEL 03-3441-4438
2015.10.06
花粉症、アレルギー性鼻炎の漢方・鍼灸治療
今頃は朝夕と昼の温度差が大きく、また、台風の来襲や秋雨前線の影響による気圧の変化に、体調を崩す方がいます。特に、喘息やアレルギー性鼻炎、花粉症(ブタクサ等)でくしゃみ、鼻水、目のかゆみの症状にお悩みの方が増えています。
東洋医学では、アレルギー性鼻炎や花粉症の症状を「水毒」ととらえています。水毒とは必要なところに水分が少なく、特定のある部分にたくさん溜まっている状態、鼻水や涙目などは、不要な場所に水分がたまっていることから起こってくる症状です。鼻づまりも鼻の粘膜に水分が溜まり膨張して鼻をふさぐことで起こります。
「水毒」は水分代謝が悪くなって、くしゃみ、鼻水、鼻づまりいがいに、むくみやめまい、吐き気などが起こりやすくなります。
漢方薬・鍼灸治療の場合、水や鼻づまり、くしゃみなど症状そのものを抑える「標治法」と、アレルギー体質を改善していく「本治法」に分けて治療します。本治法で内臓機能をととのえ、水分代謝をよくし、くしゃみや鼻づまり等の症状に対して標治法の治療を加えていきます。
今回はおすすめの、漢方薬・ツボをご紹介させていただきます。
しゃみ、鼻水、鼻づまり、の漢方薬
くしゃみ、鼻水、鼻づまり、のどの痛みのある初期のかぜやアレルギー性鼻炎でお悩みの方におすすめ。>
○麻黄附子細辛湯まおうぶしさいしんとう
くしゃみが何回も出る。涙が出る。
うすい水のような鼻水が流れるように出る。
背中が寒くぞくぞくする。
○麻杏甘石湯まきょうかんせきとう
鼻かぜ、アレルギー性鼻炎がなかなか治らないと
鼻水など分泌物が少なく、粘くなり、鼻粘膜が
浮腫状に腫れて赤くなり、鼻づまりの症状になる。
○小青竜湯しょうせいりゅうとう
感冒、アレルギー性鼻炎、気管支炎(ゴロゴロ、ゼリゼリ、という喘鳴が聞こえる。)
○半夏厚朴湯はんげこうぼくとう
カゼの急性期を過ぎて咳だけが残ったような場合。
特にのどになにかひっかかって違和感のあるような症状
○麦門冬湯ばくもんどうとう
咽喉が乾燥し、声が嗄れ、咳が下から突きあげてくる。
痰は無いか、少量でねばついて切れにくく、のどに痛みがあるとき
花粉症・アレルギー性鼻炎のツボ
・百会…頭のてっぺんにあるツボ。鼻の通りを良くするとともに、頭痛、めまいなどにも効果があります。
・上星…百会から額のほうに下がった、髪の生え際から少し上にあるツボ。めまい、鼻づまりなどに効果的です。
・印堂…左右のまゆげの間にあります。鼻水、鼻づまりの他、こころを落ち着かせるためにも使用されます。
・合谷…手の甲の親指と人差し指の付け根の間で、押したら圧痛を感じるところ。万能なツボですが、主に頭痛、のどの痛み、目の充血の緩和に効果があります。
参考にしていただければと思います。詳しく知りたい方は、当店までご相談ください。
2015.10.06
女性ホルモン乱れ|お灸教室
提携治療院、鍼灸サロンRiccaにて定期的にお灸教室を開催しています。
今回のお灸教室は、女性ホルモンがテーマです
東洋医学では2000年前の古典に「女性は7の倍数の年齢の時に体に変化が起きる」という言葉が記載されています。
女性は年齢ごとにホルモンバランスによって心と体に大きな変化が起こります。
他には、気分の落ち込みやイライラなどのメンタル面の症状が出る事もあります。また、体温調節がうまくいかず、のぼせを感じたり汗が止まらなかったりすることも。
鍼灸サロンRiccaでは9月20日お灸教室を開催いたします。