スタッフブログ
2014.11.21
葛根湯エキス剤の効果を最大限に?!
葛根湯エキス剤の効果を最大限に発揮させるには?!
一般にカゼは、くしゃみ、鼻水、のどの違和感、悪寒(おかん:全身がぞくぞくとする不快な寒気のこと)発熱から始まります。
発病時、体温が急激に上昇する時に悪寒を感じます。
たとえ体温計で測って38℃以上の発熱でも、鳥肌が立って寒いのは「寒」ととらえます。
ですから漢方ではこの時に熱を下げることよりも、体を温める治療を行います。
葛根湯(かっこんとう)、麻黄湯(まおうとう)、桂枝湯(けいしとう)などの漢方薬は体を温め発汗を促します。
その働きを効果的にさせるには、
① 葛根湯エキス剤を飲むときに白湯(さゆ:水を沸かしただけで何も入れていない湯のこと)に溶かしてください。
② それからお布団に入って暖かくし、汗をかくようにします。
③ また、エキス剤はせんじ薬に比べて効力が落ちるので、飲む量を少し多くしてみましょう。
④ 市販の生姜湯(しょうがとう)、くず湯、ハチミツレモン茶などの暖かい飲み物で漢方薬を溶かして飲むのもお試しください。
悪寒がなくなり、発汗が始まり、体があつく感じられるようになったら、今度は解熱剤(清熱剤:せいねつざい)を用いる時期です。そして、首やわきの下を冷やすと気持ちよく感じるでしょう。