スタッフブログ
2014.07.31
夏の漢方:熱中症、夏バテ、冷房病などの対策に
今年も猛暑日の多い暑い夏となりそうです。
暑いと、つい冷たい飲み物を摂り過ぎてしまいます。しかし冷たい物の摂り過ぎは、胃腸の働きを悪くし又冷えの原因となり全身の血液循環も悪くなり、食欲不振、お腹のはり、軟便、頭重、めまい、首肩のこり、腰痛、生理痛、風邪をひき易くなる等体の不調の原因になります。冷たい物を摂り過ぎない、クーラーの温度設定は高めに、シャワーで済ませるだけでなくお湯に浸かってリラックスする、暑い時の外出は控える等の生活の工夫はもちろん大事です。
それでも仕事やレジャーなどでどうしても生活環境を整えることができない場合もあるかと思います。
そんな時は漢方薬で体調のサポートをしてみてはいかがですか?
当店おすすめの漢方薬をご紹介いたします。
○牛黄(ごおう)カプセル+経口補水液
<こんな時、こんな人に!>
普段は元気な人でも、暑い中でひと踏ん張りするときの熱中症予防におすすめです。
汗ビッショリ・体グッタリ、暑い日の外出時、真夏のスポーツ、レジャーに。
<どんなおくすり?>
血液の流れをよくして熱を冷ます牛黄と、水分と電解質の補給に適した飲料の組み合わせで、お互いの効用を高めてくれます。牛黄は単品ですが、当薬局の他の配合剤に比べてたっぷり入っています(一般的な牛黄配合剤は1回量が数mg~数十mgですが、本品には1回100mg配合されています)。
○万病感応丸(まんびょうかんのうがん)
<こんな時、こんな人に!>
暑い日が続いて体力が落ちてきたかな? と感じ始めた時、夏の疲れにストレスが重なった時などにおすすめです。小児五疳(いわゆる「疳の虫」小児神経症)にもお使いいただけますので、小学生くらいのお子様からご使用いただけます。
夏の風邪、暑い日の外出中や外出後の疲労、食欲不振や胃もたれ、暑さによる睡眠不足などに。
<どんなおくすり?>
上記の牛黄に、強心・精神安定のジャコウ・沈香、胃腸の働きを助ける人参・牛胆などを配合してあります。
○理中丸(りちゅうがん)
<こんな時、こんな人に!>
胃腸が弱く疲れやすい、手足が冷えやすい、便は軟らかく下痢しやすい、薄い尿がたくさん出る、吐気、めまい、頭が重い等の症状の人。
疲れた時に食が細くなりがちな人の夏バテ予防、クーラーの使い過ぎによる体調不良にもおすすめです。
<どんなおくすり?>
「中」は体の中ほど、ほぼ消化器全般の意。「理」はおさめることなので、消化器の異常を治す丸薬という意味です。
胃腸の働きを助けて胸の痞(つか)えをとる人参、強壮と下痢止めの白朮、体を温める乾姜、各生薬のバランスをとり副作用を抑える甘草の組み合わせで、同じ原料を煎じた薬やそのエキス剤は「人参湯(にんじんとう)」と言います。
○清暑益気湯(せいしょえききとう)
<こんな時、こんな人に!>
寒がりで、汗をよくかく人(東洋医学では「汗家」とも言われます)の夏負け・夏バテ解消や予防に。どちらかというと普段から体力が少ない人向けです。
<どんなおくすり?>
暑さを清め、気=からだの「はたらき」を益する湯薬(=煎じ薬)という意味。術後の体力回復や虚弱体質改善に頻用される「補中益気湯(ほちゅうえききとう)」をベースに、暑気対策のアレンジを加えた薬です。当薬局で提供する製品は煎じ薬を顆粒に加工したものとなります。
汗の出過ぎや興奮を鎮める麦門冬・五味子・黄柏、滋養強壮の人参・白朮、取り入れたエネルギーや血液の巡りを良くする当帰・陳皮などを組み合わせています。