アトピー性皮膚炎の漢方薬・鍼灸治療
東洋医学からみたアトピー性皮膚炎
アトピー性皮膚炎は、赤みタイプ・ジクジクタイプ・乾燥タイプなどその症状は様々です。
しかし共通して言えることは、体内免疫機能のバランスの崩れなど様々な理由から肌のバリア機能が低下した状態になります。アトピー性皮膚炎はからだのアンバランスが一部の器官(例えば皮膚)に現れた結果、だということです。
衛星環境の良い日本では、ダニやほこりなどが少なくなっています。なぜアトピーは増えているのでしょうか?
ストレス、免疫力低下、そして胃腸の働きの低下が大きく関わっています。
ストレスによって自律神経のバランスが崩れると、免疫システムを正常に保つことができなくなり、今まで反応しなかった花粉やダニ、ほこりなどに反応するようになります。自律神経のバランスの乱れによってカラダは余計な熱をもち、熱が炎症の素となって、色々なものに反応し始めるのです。
また、もともと胃腸の働きが弱いと、食べものが上手く消化されないまま血管へと入り込み、それが異物としてカラダに捉えられてしまうことがあります。そのため食べたものを栄養に変えることができず、うまく血を作れなくなります。そういった人は、皮膚を潤す血が足りない状態(血虚)となり、カサカサしたり乾燥した状態のアトピーになりやすくなります。
アトピー性皮膚の治療にお悩みのみんさんへ!
アトピー性皮膚炎の厄介なところは、身体の不調が肌のバリア機能の低下は痒みを産み、その痒みはさらなる肌のバリア機能の低下を産むという、悪化サイクルに陥ってしまうところです。
痒みが強い時は、肌の症状で頭がいっぱいになり、体質改善にかける時間が目の前の肌の症状に追いつかないという問題になります。気になる症状を抑えるだけでなく、ストレスや内臓の疲れを整え、アトピーが出にくい体をつくっていくことが大切です。
漢方・鍼灸の得意とする「体質改善」を時間をかけて任せ、それと同時に「肌のバリア機能回復」に特化した治療を併用するのがいいのではないでしょうか?
漢方薬・鍼灸治療の流れ
1、問診=お話を伺いながら、今の体の状態を診ていきます。
かゆみがいつ出てきたか?
今までにどういう治療を試してきたか?
服用しているお薬は?
これまでの状態をお伺いします。
2、望診=舌・脈・お腹の状態を診て、体の中の状態を確認します。
肌の状態、内臓の疲れ等、脈やお腹の反応する場所を確認していきます。
漢方薬、鍼灸のツボの選択をするための体の情報を収集します。
3、鍼灸治療=治療をすることで症状を軽減させる。また、体の回復力を診ていきます。
今出ている症状の緩和。
ツボを刺激して、体を回復する力がどれくらいあるか?等を見ていきます。
4、漢方薬の処方=2週間分の漢方薬をお渡しします。
体の状態に合わせた漢方薬を処方します。
(2週間を目安にお薬を出します。)
治療の目安
一回の治療で、症状がおさまるかたもいますが、目標はアトピーが出にくい体作りです。
薬の処方も、体の状態や回復具合でかえていくほうが効果的です。
2週間に1回の治療を目安に続けていただき、まずは1か月での体の変化を感じていただければと思います。
理想は3か月(6回の治療)=刺激を受けて体の体質が変化するのが3か月と言われています。
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